あまりこの辺に言及すると何が正しいという物でもないし
自主製作経験しかない私がエラソーにのたまうものでもないのですが、
ちょいとネタ切れなので、編集のアクションつなぎについてのお話。

あまり良い例ではないんですけども、下記2映像みてみてください。


アクションつなぎというのは、動きの途中でカットをつなぐ編集方法で、
あちらではmatch-on-actionとかカッティング イン アクションとかいうみたいですね。

上記の映像は、一見なんでもない映像に見えますが、
ほとんどのカットの繋ぎを人物動作の途中で行っています。

これをやろうとすると1カメだと演者に何度も同じ動きをお願いする必要がありますが
映像の流れは格段によくなります。
一部アクションで繋げてない所がありますが、逆にぎこちない事に気が付かれますでしょうか?

たぶんTV放送のスイッチャーを想像してしまうと、同一のタイムコードで切り替えればいいんでしょと
思う人が多い気がするんですが、実はちょっと違いまして。
確かに基本は+-0秒で繋げれば良いんですが、それだと見る側の印象や関心を操作できないと思います。

あくまで個人的なセオリーですけども、
 ①ヌキから引きショットへの繋ぎは、2・3コマ重複させ、
 ②引きからヌキショットへの繋ぎは、2・3コマすっとばす

とかやってました。
コマ数はケースバイケースですけども、見てほとんどわからないレベルでこっそり。

なんでかというと、
①の場合は切り替えた一瞬、位置関係を把握する時間が要るので、重複コマがあったほうが繋がりが良く、
②の場合は事前に画面内の動きのある所を注目しているので、故意にコマを欠落させた方が迫力が出る。
みたいな感じでしょうか。

あとは、基本として、引きショット同士は繋がり悪いので避けます。ヌキ→ヌキはOKな事多いですけど。

何か有名どころで編集のうまい映画ないかなぁと思い出してみましたが、
スターウォーズep4(確か編集賞)の頃のルーカスとか、ターミネーターのキャメロンとか
プレデターのマクティアナンとか、低予算で成功している映画はよく見ると編集の演出が強烈です。

ターミネーター1は、アングルの違う同一ショットをモロに2回重複で見せて、音は1回とか超大胆です。
肝心な所を見せないカット割りといい、そういう目で見ると唸るほどうまいすよ。
クラブからの逃走のアクションシーンは大好きです。
(なんか変な言語バージョンだな。。。)

余談ですが車のボンネットを叩き割るショットは、レンガを側面に貼ったトレーラーを背景で走らせて
実は車は止まったまま、背景の壁(トレーラー)の方を動かして撮影したんだそうな。

あと、黒澤とかも笑うくらい繋げてないっス。
その荒っぽさが連続すると「力強い」という作家性に繋がったりもしてるのではないかと。

カット割りの話になるともっと難しく奥深く、そっちの方がよほど重要なのですが、 
とりあえず解りやすい所から興味を持ってもらえると、新しい楽しみも増えるかなと。

(読んで面白いのかなこの話。。。(汗)  映画談議になると別なスイッチ入っちゃうのでこの辺で。)



【追記】
こういった話に興味のある人は
西村雄一郎さんの本が面白いかも。

西村雄一郎著作の『映画に学ぶビデオ術』が基になって、
フジテレビの深夜番組『アメリカの夜』(1991年)という番組が放送された。
宝田明がナビゲーターでとっても面白かったのだが、DVDとか出てなくて。もう一回見たいんだよなぁ。。。
america_no_yoru