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ハリウッド映画のカラリスト達の間を席巻しているカラーグレーディングに
Teal and Orange(“補色グレーディング” )というものがあるそうです。

あちらの映像クリエイター達の間で論争になっていて、下記に詳細が書かれています。
http://theabyssgazes.blogspot.com/2010/03/teal-and-orange-hollywood-please-stop.html

Tealとは「暗緑色がかった青色」、Orangeは「オレンジ色」のことで
Teal and Orangeというのは、映像の画面の色調の構成を、
この2色で構成しようというもの。

人肌はいわば「オレンジ」なので、映像の登場人物を引き立たせるためには、
背景は補色の「Teal(青緑)」に染めてしまえば良いのではないか?
というカラーグレーディング手法らしい。

「トランスフォーマー2」で使われて以来、色んな映画・テレビでこぞって真似されて
狂ったように大流行したそうな。

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上記で論争になっているのは、あまりにも極端に皆がこぞって適用していて
狂気の沙汰だという指摘。

下記の各映画の1シーンをみると、なるほど「あの感じ」はトランスフォーマー発の
流行だったのかー!って感じです。 「黒」を「青緑」に調整している。
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ironman2
hot_tub3
hot_tub2
tron4


よくみればヤマトもTeal&Orange?
下記の上2つはメイキング映像(おそらく色調整無し)
このままじゃスマスマのコントなのだが。。。。
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yamato3

下記が本編映像。黒が青緑ですね。。。
yamato2
yamato
しっかり「映画」のシーンになっているのは、ピントの薄さとTeal&Orangeのカラコレで
見たままとは異なる「別世界」に変えているからかなと思います。

「みたままと同じ=キレイ」ではなく、むしろ「違う」ことが重要で、
「嘘」がつけていないと、お芝居は本当の事に見えないのじゃないかなと。。。


さて、
「Magic Bullet」シリーズを販売している REDGIANTからは、定番の「Looks」とは別に、
この補色グレーディングに特化した「Magic Bullet Mojo」まで登場。
Mojoは人肌はそのままにそれ以外をTealへ簡単に転がしてくれるという。。。

「Magic Bullet」シリーズの開発者はILM出身のStu Maschwitzさんという人で、
下記はStuさん自らが「Looks」や「Mojo」を駆使して、「トランスフォーマー2」のショットに見られる
補色グレーディングシーンに色味を一致させるやり方を教えてくれている。


下記のような元動画のトーンを
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下記のシーンに近づけてみる
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シャドー部を青緑へ
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ハイライト部をオレンジへ
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ミッドトーン部もやや青緑へ
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サチュレーションを少し上げて出来上がりw。
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確かに使いまくるのはどうかとは思うけど、
PCで少し色をいじってみようと思った場合は、初心者にとってはお手軽な指標になる。
少しいじると映画っぽい雰囲気出ますよ。

ついでに Stuさんのブログ:ProLost では、
下記で5DMark2での自身の撮影設定を記載してました。
http://prolost.com/blog/2009/8/3/flatten-your-5d.html

以前書いた
カラーグレーディングの記事はこちら
あとカラコレフリーソフトの記事こちら